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住宅徹底検証!あなたは購入派?賃貸派?

住まいを考えるとき、購入が良いのか、賃貸が良いのか、というテーマがまず頭に浮かぶと思います。もちろん、人の住まいに対する満足度や期待度、前提条件でも違うので、一概にどちらが良い、と言い切ることはできませんが、今回は「住まいにかかる資金」という観点から検証してみましょう。

購入派の方の言い分として一番多いのが、「家賃を支払うのであれば、その分住宅ローンを支払って、結果、住宅が手元に残った方が良い。」という理由です。実際にはどうなのでしょうか?

 

例えば、家賃12万円の住宅に住んでいると仮定して考えてみると・・・
支払う家賃は、10年間では1,440万円20年間では2,880万円30年間では4,320万円となります。
(物価上昇率や家賃の変更などは考えない)
仮に30歳の男性が、平均余命80歳までの50年間住み続けるとすると、生涯の支払い家賃は、7,200万円Aにまで達します。

 
 

では、家賃と同額12万円と同じ毎月の返済額で住宅ローンを組むとすると、どうなるでしょうか?

【毎月の返済額約12万円で組める住宅ローンは? 概算】
共通条件:金利は3% 全期間固定 元利金等返済 ボーナス返済なし

  • ◆ 期間30年なら期間30年なら・・・月返済額 120,157円:借入額 2,850万円
                      総返済額 43,245,982円
  • ◆ 期間35年なら・・・月返済額 119,303円 : 借入額 3,100万円
                      総返済額 50,096,046円B

返済期間35年で一戸建物件を購入する例で考えてみましょう。仮に3,100万円を借入れするとしたら、(頭金を500万円、諸費用を物件価格の1割と仮定)実際に購入可能な一戸建物件価格は、「頭金+住宅ローン金額=物件価格+諸費用」なので、約3,270万円x

頭金500万円
住宅ローン金額
3,100万円
=
物件価格x
諸費用(物件価格xの1割)

⇒『x+0.1x=3,600万円』のxは、
約3,270万円

 

この価格で、広さ、場所、間取りなど自分の条件を満たす住宅が買えるのであれば、
賃貸にかかる生涯の家賃     ・・・  7,200万円A
住宅を購入した場合の必要な資金 ・・・ 約5,510万円CB+頭金500万円)
となるので、購入派の分が良さそうです。

 
 

でもここでちょっと注意です。
一戸建物件を購入した場合の住宅にかかる生涯の資金を考える際には、毎月の返済と頭金だけでなく、生涯にわたる固定資産税や都市計画税住宅の修繕費用火災保険や地震保険も考慮する必要があります。

また、50年の間には、一定の住宅リフォームが必要となることも計算すると、ACの差が約1,700万円程度であると考えると、このケースでは、生涯にかかる住宅資金としてみると、賃貸、購入の差はそれほどないといえるでしょう。

 
 

ただし、重要なことは、一戸建物件を購入した場合には、最初に支出が先行し、賃貸は生涯ほぼ同等の支出が継続する、ということ、一戸建物件を購入した場合には、手元に資産が残り、賃貸は手元に資産が残らないということです。

住む場所が固定される、定期的にメンテナンス費用がかかる、最初は支出が多いなどのデメリットはあるけれど、後になると負担は徐々に軽くなり、リバースモーゲージや賃貸に出して住み替え、売却してその資金で住み替えなど、様々な選択肢があるという購入派。
最初の支出は少ない代わりに、生涯ほぼ同等の支出が継続する、定期的なメンテナンスがかからない、その間のライフスタイルに合わせた住まいが選択できる自由があるという賃貸派。といったところでしょうか。

 

どちらが有利かは、自分のライフスタイルや収入、支出の推移、将来に親と同居するか、親の持ち家があるか、老後をどう考えるか、購入する物件価格やマンションか一戸建てかなどによっても異なります。
単に金銭面だけではなく、この先の自分のライフプランを踏まえ、自分にとって何を最優先させるのかをはっきりさせた上で、賃貸が良いのか、購入した方が良いのか判断したいものです。