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株主優待制度の上手な活用法

株式投資の魅力としては、配当金や株の値上がり益など様々ですが、今回はその中でも人気度が高い、『株主優待制度』の魅力について見てみましょう。

『株主優待制度』とは、企業が株主に対して配当のほかに自社の製品や割引券、無料券などを提供するサービスで、現在では実に上場企業の1,000社以上がこの制度を取り入れています。簡単にいうと、企業から株主さんへの日ごろの感謝を込めた「お中元」や「お歳暮」のようなものですね。

『株主優待制度』を上手に活用するポイントは主に2つ。
1つめは、自分が良く利用するお店、サービス、製品など自分や家族が楽しめる銘柄を探すことです。

例えば、

  • 家族で良く利用するレストランの食事券がもらえる銘柄
  • 愛用の化粧品や家庭用品、食品といった家計に優しい銘柄
  • 良く利用する鉄道や航空チケットの割引で交通費の節約に役立つ銘柄
  • デートに利用できる映画や美術館、博物館のチケットがもらえる銘柄
  • 家族や友達と楽しめる遊園地や行楽地の割引、優待チケットがもらえる銘柄
  • 良く利用するカフェの無料券がもらえるお得感いっぱいの銘柄
  • 贅沢気分が味わえるエステの割引券など自分へのご褒美があげられる銘柄

などです。
自分や家族ならではの『お楽しみ』を見つけたいものですね。

 

2つめは、手に入れた割引券や無料券、製品をチケットショップやネットオークションで換金して、ちょっとしたお小遣いを手に入れることです。
特に人気のある優待券は高く引き取ってもらえますし、人気製品は高く売れる可能性があるかもしれません。 
換金したお金と配当金とを合計して、投資額と対比した利回りを計算すれば、投資利回りも換算できますね。

 

ただし、良いことづくめではありません。
以下の注意点をきちんと押さえて、『株主優待制度』を楽しみましょう。

  • いくら優待内容が魅力的だからといって、その企業の株価が大きく下がったり、倒産してしまっては、損失を抱えてしまいます。業績や財務状況を見て、投資先として安心できる企業かどうかもしっかりチェックしましょう。
  • どんな場合にでも株主優待が受けられるわけではありません。「権利確定日」*1に株主名簿に名前が載っていることが必要ですし、株主優待を受けるのに必要な株数は企業によって異なります。もらえるはずだったのに・・・などということのないようきちんと確認するのを忘れずに。
  • 株主優待の実施や内容は企業が自由に決められるものです。業績の悪化で廃止または縮小されることもありますし、権利確定後に発表されることもあるので、その点は心に留めておきましょう。

投資をしながら家計の節約、ちょっとした贅沢やお得感が楽しめる『株主優待制度』を、今後の資産運用を考えるうえでの1つの視点として、目を向けてみてはいかがでしょうか?

*1 株主としての権利が確定する基準日のこと。通常、権利確定日を含めて5営業日前(土日や祝日など休業日を除)までに株式を購入しないと株主名簿には載りません。企業によって権利確定日は異なるので注意が必要。