マネーコラム

カードローン借り換えとは?

Vol.15
カードローン借り換えとは?

お金を借りるときには、できる限り利息の負担が少なくなる方法を考えたいものです。
現在カードローンを返済中の方は、より金利の低い別のローンに借り換えることで利息の負担を軽減したり、毎月の返済金額を減らしたりできる可能性があります。
しかしながら、借り換えをすることにはデメリットもあり、カードローンの借り換えの仕組みや特徴を知り、最適な方法を選ぶことが大切です。
今回は、カードローンの借り換えやメリット・デメリットについて解説します。

おまとめローンとの違いと借り換えのメリット、デメリット

  • 借り換えとおまとめローンの違いはお借り入れの契約数

    カードローンを提供している金融機関によって、金利やお借り入れ限度額などの条件は異なります。既存のカードローンを契約した後に、より金利が低くサービスが充実しているカードローンの情報を見聞きすることはあるものです。

    そこで、カードローンを利用している方のなかには、より金利の低いものへと借り換えを検討している方もいるかもしれません。

    一方、借り換えと混同しやすいローンサービスとして、おまとめローンというのもあります。まず、借り換えローンとおまとめローンの違いを知っておきましょう。

    「借り換えローン」は、一つのカードローンから別の新しいカードローンに乗り換えるものです。例えば、A社のカードローンをより金利の低いB社のカードローンに借り換えるような場合を指します。
    一方、「おまとめローン」は複数のカードローンを1社のカードローンにまとめるものです。例えば、A社とB社にカードローンがある方が、新たにC社が提供しているおまとめローンでお借り入れをします。そして、C社から借りたお金でA社、B社のお借り入れ残高をそれぞれ完済し、その後はC社にだけ返済していく仕組みです。

  • 借り換えのメリット・デメリットは?再度審査が必要だが利息が少なくなる可能性も

    ここで、借り換えのメリットとデメリットをまとめてみましょう。

    • 借り換えのメリット

      カードローンを借り換える最も大きなメリットは、現在お借り入れしているカードローンの金利よりも低い金利で借りられることです。既存の契約より金利が低いローンに借り換えができれば、その後の利息負担額や総返済金額の軽減につながります。また、借り換え後のカードローンの返済方式によっては、毎月のご返済額を少なくすることもできるため、返済負担が軽減することも期待できるでしょう。

      そのほか、ホテルやレンタカー、レジャー施設などの割引特典など、カードローン利用会員に対するさまざまな優待サービスが付加されているものもあり、そのような金融機関ごとに用意されているカードローンの付加価値を享受できるのもメリットです。

    • 借り換えのデメリット

      カードローン借り換えのデメリットはお借り入れに再度審査を受ける必要があることです。そのため、新たに必要書類をそろえたり、お申し込み手続きに手間がかかったりします。新規にお申し込みしたときに比べて、借り換え時にはお借り入れまでに時間がかかる可能性があります。

借り換えの注意点

  • 借り換えするときの注意点

    カードローンなど貸金業者(※)からの借り入れに関しては、法律で「総量規制」が定められており、年収の3分の1を超える貸付けは原則禁止です。ただし、総量規制には「除外貸付」と「例外貸付」があります。

    • 貸金業者とは、お金を貸付ける業務を行っており、財務局または都道府県に登録をしている業者のことで、具体的には、消費者金融、事業資金を貸付ける事業者金融、クレジットカード会社などが該当します。

    除外貸付には住宅ローンやマイカーローン、高額療養費の貸付など全部で6種の貸付があり、除外貸付に該当する場合は総量規制の対象になりません。

    例外貸付はお借り入れの必要性・緊急性が高い場合などに、年収の3分の1を超えることとなる貸付けが例外的に許される契約類型です。借り換えローンやおまとめローンは、この例外貸付の一つである「顧客に一方的に有利となる借り換え」とされ、例外貸付に該当します。しかし、例外貸付では、その時はお借り入れできても、その後の追加融資については例外の対象となりません。そのため、後で追加融資が必要になってもお借り入れできなくなる可能性があります。

    また、カードローンの返済方式は一般的にリボルビング払いです。リボルビング払いとは毎月の支払額を一定の金額に固定して、利息とともに返済していくものです。借り換え後の毎月のご返済額を減らした場合、目先の返済負担は減りますが、なかなか元金返済が進まず長期化する可能性もあります。ボーナスや余裕資金があるときには積極的に繰り上げ返済をしていくようにしましょう。

    借り換え先を選ぶときの注意点

    カードローンの金利は○~△%というように幅があります。お借り入れ金額が大きいほど下限金利に、少ないほど上限金利に近い金利が適用されるのが通常です。とはいえ、どのカードローンでも下限金利が適用されることは稀です。借り換え時には上限金利の高いか低いかで借り換え先を選ぶようにするのがいいでしょう。

    一般的に借り換え時には、審査が厳しめです。悪徳業者は審査が通りやすく借りやすいです。借りやすい分、金利を高く設定していたり、法律で定められている実質年率を表示せずに、利息以外に手数料など高い諸費用を請求したりする業者もあります。

まとめ

既存のお借り入れの負担を軽減するためには、カードローンの借り換えを検討してみてはいかがでしょうか。金利のより低いものに借り換えれば、利息負担の軽減が期待できるでしょう。しかし、メリットだけでなく再度審査が必要になるというデメリットもあります。そのため、お申し込み前に一般的な審査基準を確認しておくことも重要です。

カードローンの返済は、お借り入れ金額が同じでも返済プランによって返済期間が異なり利息も変わります。利用前にローン返済例を参考にして、返済計画をしっかり立てるようにしてください。

續 恵美子

續 恵美子(つづき・えみこ)

保有資格
日本FP協会認定CFP(R)
主なキャリア
生命保険会社にて15年勤務した後、ファイナンシャルプランナーとしての独立を目指して退職。その後、縁があり南フランスに移住。夢と仕事とお金の良好な関係を保つことの厳しさを自ら体験。生きるうえで大切な夢とお金のことを伝えることをミッションとして、マネー記事の執筆や家計相談などで活動中。